【終活とお金】終活の貯金はいくら必要?老後資金を具体的に試算
「終活」という言葉が一般化した今、多くの方が関心を寄せているのが「老後資金」です。
仕事を退職した後の生活に、いくら必要なのか。年金だけで足りるのか。不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、老後に必要な金額は人によって異なります。住まいの形、持病の有無、家族との同居・単身、生活スタイル――すべてが資金計画に影響を与えます。
この記事では、最新の統計や公的データをもとに、終活においてどの程度の貯金が必要かをシミュレーションし、その備え方まで丁寧に解説していきます。
終活の貯金はいくら必要?老後生活費のシミュレーション
まずは老後にかかる日常の生活費を知ることが、正確な資金計画の第一歩です。
● 夫婦世帯の月額生活費と年額試算
総務省の「家計調査(2023年)」によると、65歳以上の夫婦2人世帯の無職世帯における月平均の支出は約24万円です。主な内訳は以下の通りです。
支出項目 | 月額(平均) |
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食費 | 約65,000円 |
住居 | 約14,000円 |
水道光熱費 | 約21,000円 |
保健医療費 | 約15,000円 |
交通・通信費 | 約28,000円 |
教養娯楽費 | 約23,000円 |
その他(交際費など) | 約64,000円 |
合計 | 約230,000円 |
これを年間にすると
年金収入だけでまかなえない部分を補うためには、貯金の役割が非常に大きくなってきます。
● 年金との差額を貯金で補う必要
夫婦世帯での年金収入は、厚生年金加入者で月20万〜22万円が一般的。差額を計算すると、
仮に25年間(65歳〜90歳)続くと、
これが、「最低限必要な貯金額」のひとつの目安になります。
終活の貯金はいくら必要?医療・介護費を忘れてはいけない理由
生活費に加えて、老後に最も不安視されているのが「医療費」と「介護費」です。
● 医療費:突然の出費に備える
年齢が上がると、持病の悪化や急な入院が発生しやすくなります。高額療養費制度で一定額はカバーされますが、それでも自己負担は発生します。
【参考】
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高齢者の外来・入院を含めた年間医療費自己負担:平均8〜10万円程度
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手術や長期入院になると、自己負担は50万円以上になるケースも
医療費は「いつ起きるかわからないが、高確率で発生する出費」です。100万〜200万円は余裕を持って準備しておきたいところです。
● 介護費:長期戦になる可能性が高い
生命保険文化センターによると、介護にかかる費用は以下の通りです。
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平均介護期間:4年7ヶ月(約55ヶ月)
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月額自己負担:8万〜9万円
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合計:約460万円〜500万円
さらに、施設入居を選んだ場合は、入居一時金が数百万円かかることもあります。
トータルで考えると、医療・介護合わせて600〜1,000万円の備えが現実的な目安となります。
終活の貯金はいくら必要?住まいと生活スタイルによる違い
老後資金の試算において、住まいやライフスタイルは重要な要素です。
● 持ち家と賃貸、どちらが得?
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持ち家の場合:固定資産税・修繕費などで年間10万〜30万円程度が必要
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賃貸の場合:地方でも月3万〜5万円、都市部では月7万〜10万円が相場
20年間の住居費だけで、
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持ち家:約200〜400万円
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賃貸:約800万〜1,500万円
と大きな差が出ます。賃貸生活を続ける場合は、より多めの貯金が必要になります。
● 生活スタイル別の老後資金
スタイル | 月額支出目安 | 25年分の貯金目安(差額) |
---|---|---|
最低限の生活 | 約20万円 | 約0〜500万円 |
普通の生活(旅行少し) | 約23万円 | 約500万〜1,000万円 |
ゆとりある生活 | 約27万円 | 約1,000万〜1,500万円 |
自分がどの生活レベルを望むかを考えることが、貯金計画の第一歩です。
終活の貯金はいくら必要?今からできる3つの備え方
必要な金額が見えてきたら、次は「どうやって備えるか」です。今からでもできる具体的な方法を3つご紹介します。
① 積立貯金の習慣化
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毎月3万円ずつ貯める → 10年で360万円、20年で720万円
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自動積立を利用して「強制的に貯まる仕組み」を作るのがポイント
収入があるうちから貯金体質を作ることが、何より大切です。
② 家計の見直しと節約術
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不要な保険やサブスクの解約
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電気や通信費のプラン見直し
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食費・外食を抑える
年に10万円節約できれば、20年で200万円の貯金に相当します。
③ 公的制度を最大限活用する
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高額療養費制度(医療費の自己負担を抑える)
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介護保険サービス(訪問介護、デイサービス等)
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老齢年金や障害年金の確認
知っているかどうかで、支出は大きく変わります。
終活の貯金はいくら必要?よくある不安とその答え
最後に、多くの方が抱える疑問や不安に答えます。
Q:年金だけでは本当に足りない?
A:最低限の生活は可能ですが、「余裕」や「急な出費」には対応できません。
特に医療や介護費が必要になったとき、年金だけでは厳しい場面が多くあります。
Q:独身や一人暮らしだとどうなる?
A:単身世帯の場合、家賃や生活費の負担がすべて自分にのしかかります。
特に女性の単身者は長生きする傾向があり、約2,000万〜3,000万円の備えが望ましいとされています。
Q:もし老後資金が不足したら?
A:生活保護、地域包括支援センター、社会福祉協議会などがサポートしてくれる制度があります。
大切なのは「一人で抱え込まない」ことです。
まとめ:終活は「お金の見える化」から始めよう
この記事では、「終活 貯金 いくら必要?」という疑問に対し、統計やシミュレーションに基づいた現実的な金額を提示してきました。
要点を整理すると…
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生活費+医療・介護費で約1,500万〜2,500万円が目安
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持ち家か賃貸か、生活スタイルで大きく変動
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今からできる備え(積立・節約・制度利用)で対応可能
「お金の不安がなくなるだけで、心が軽くなる」
そんな終活を始める第一歩として、この記事があなたの道しるべになれば幸いです。